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吉村 和也
KEK Proceedings 2018-7, p.36 - 40, 2018/11
市街環境におけるCs-137の分布状況は、被ばく線量予測や除染計画の策定において重要な情報である。本研究では草地などの浸透面のほか、市街環境に固有の被覆要素である屋根や壁面、舗装面について、Cs-137沈着量の経時変化を評価した。併せて沈着量の経時変化から、市街環境におけるCs-137の流出率について地上計測結果を基に推定した結果、市街環境では森林など他の土地利用よりも速やかに流出していることが示唆された。
斎藤 公明; 吉村 和也
no journal, ,
福島第一原子力発電所の事故後、文部科学省及び原子力規制庁の委託を受け、原子力機構は多くの大学や研究機関と協力して空間線量率等分布状況調査(マップ調査)を継続して実施してきた。この中で、空間線量率及び放射性核種の土壌沈着量の大規模測定を繰り返し行ない、詳細なマップを作成し、空間線量率等の経時変化の解析を行なった。この解析により、空間線量率の減少傾向の特徴が明らかになってきた。本発表では、特に市街環境と人間活動に注目した解析結果に関してまとめて紹介する。
吉村 和也; 斎藤 公明; 藤原 健壮; 中間 茂雄; 三上 智
no journal, ,
帰還困難区域内の市街環境における空間線量率、およびセシウム-137沈着量の平面分布を評価するため、無人ヘリコプターサーベイ、およびKURAMA-IIシステムによる歩行サーベイを大熊町、および富岡町にて実施した。得られた結果から、市街環境における空間線量率、およびセシウム-137沈着量をマッピングした。
吉村 和也; 斎藤 公明; 藤原 健壮
no journal, ,
市街環境におけるCs-137の分布状況は、被ばく線量予測や除染計画の策定において重要な情報である。市街環境は屋根や壁面、舗装面、未舗装面など、様々な要素に覆われており、これら被覆要素ごとにCs-137の初期沈着やウェザリング効果が異なることが予想される。そのため、本発表では被覆要素ごとのCs-137の分布状況について評価した。舗装面や屋根といった人工的な被覆面における相対沈着量は、周辺の土壌における沈着量に比較し顕著に低く、初期沈着時のWash-offや初期のウェザリングが沈着量の低下に寄与したことが推測された。